大統領選はpopularな投票ではない

今日はアメリカ大統領選の予備選第一陣、Iowa Caucus、アイオワ党員集会、の日です。

さて、アメリカの大統領選の仕組みですが、

「今のやり方をやめて、popular voteに変革しよう」

と提唱する人たちがいます。そのための「National Popular Vote」なるNPOまであります。この人たちは、

「人気投票にしよう」

と言っているのではなく

「国民全体からの総得票数が多い方を大統領にしよう」

と言っているのでした。

アメリカの大統領選は中々複雑なのですが、大雑把に言うと、

1)予備選で、州ごと・党毎に、自党の代表候補を選び
2)本選では、再度州ごとに、一般の人たちの投票で党を選ぶ

という流れ。

本選の方では州ごとに勝ち負けを集計します。で、殆どの州では、勝った政党が、その州の持分を総取りする、という流れになってます。「持分」は人口に比例するので、たとえばアラスカは「3」しかありませんが、カリフォルニアは「55」あります。カリフォルニアで4割の人がある党に投票しても、6割が別の党に投票すれば、カリフォルニアの「55」は全部買った側の党のものになってしまいます。

というわけで、国民からの総得票数では勝っているのに、大統領選には負ける、といったことがありえまず。2000年にアルゴアがブッシュに負けたときがそう。総得票数ではアルゴアの方が勝っていました。

現在の選挙の仕組みを”United States Electoral College”と呼びます。

これに対し、「国民からの総得票数で決める投票」のことをpopular voteといいます。

一方、日本語で「ポピュラーな」と言うと、「人気がある」という意味。

「人気がある」=「より多くの人の支持を受ける」

ということなわけで、考えれば「popular vote」が「多数決」というのは当然かもしれませんが、やっぱり日本語の「ポピュラーな」には、「多数決で優位な」というニュアンスはそぐわない気がしませんか?

ちなみに、確率統計で「母集団」という言葉を使いますが、これは英語では「population」です。ご参考まで。

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