母音編レッスン1:eatの母音とitの母音

以前も説明しましたが、英語の発音の肝は母音です。

なぜなら、英語のポイントは抑揚。アクセントがある音節を強調して発音するのが非常に大事です。その際に強調するのは「母音」です。(子音を強調することはできません。)その一番強調される母音がわからないと聞き取りが難しくなります。

また、自分が話すときも、発音に自信が無い母音だとつい口ごもってしまって強調できず、平坦な口調になってしまいます。ところが英語のネイティブスピーカーは「抑揚のリズム」で聞き言葉を理解しているので、平坦に発音されると聞き取ってもらうのが難しくなります。

(一方、日本語は「音の長さ」を鍵に聞き取る言語です。「おかさん」「おかぁさん」「おっかさん」は我々の耳には明らかに違って聞こえます。ところがこれ、英語のネイティブスピーカーには中々区別が難しいのです。彼らは「音の長さ」に着目して言語を聞き取る習慣がないので。その代わりに英語で重要なのが「音節の強調と非強調」というリズムなのです。)

というわけで、英会話上達には母音が鍵な訳で、これがListen-ITの最初の教材が「母音聞き分け」な理由です。今回からしばらくの間、Listen-ITの母音のレッスンを順を追って説明して行きたいと思います。

長さが違うだけではないeatとit

20回のレッスンからなるListen-IT母音編の第一回目のレッスンはeatの母音とitの母音の聞き分けです。

カタカナにするとイート、とイット、「長さが違うだけでしょ?」と思いがちなのですがそうではありません。この2つは、「あ」と「う」が違うくらい、そもそも違う発音なのです。

取りあえず聞いてみてください。

eatの母音

itの母音

eatの方は、日本語の「イ」とほぼ同じ発音です。が、itの方は、「イ」と「エ」の中間くらいのもわっとした音になります。

「エ」という口の形で「イ」と言うような感じ、ゆっくり発音すると「イェ」と2つの音が続くような感じです。

さて、「1つの音を入れ替えるだけで、違う意味になってしまう2つの単語」をミニマルペア、と言います。eatとitもミニマルペアです。この2つの母音のミニマルペアには他にこんなのがあります。

eat

it

 

lead

lid

wheel

will

 

cheap

chip

 

「本質的に違う音」というのが聞き取れたでしょうか?

聞き取れたら、それを真似して自分で口にしてみてください。(←大事)

スペルと発音

なお、スペルから発音を類推するのが難しいのが英語です。日本語のようにカナと発音が一対一対応な言語から見ると、かなりむちゃくちゃです。(英語は、いろいろな言語から流入した単語が混在しているせいらしい。)

とはいえ、それなりに相関はあります。

ということで、eatの母音とitの母音になるスペルのリストは以下の通り。それぞれのスペルがその発音になる確率付きです。

eatの母音になるメジャーなスペル

  • -ee- 92%(「-」はそこに「子音」があることを示します。つまり-ee-は「単語の途中に、子音に挟まれたeeがある」ということです。)例:feel, meet
  • -ea- 69% 例:steal, please
  • -y 95% 例:busy, lucky

itの母音になるメジャーなスペル

  • -i- 93% 例:simple, thin, filter
  • yは、前述の通り単語の最後だとeatの母音の発音になりますが、単語の途中だとitの母音になることも多い 例:symbol、system、crystal

(確率は、Edward Carneyという研究者の方が、英米の辞書を合体させて数えたそう。偉いです。)

なお、itの母音になるスペルには、超マイナーなものも結構あります。例えば・・・

  • e(3つのみ)=English, England, pretty
  • o(1つのみ)=women
  • u(1つのみ)=busy
  • ee(2つのみ)=been(beの過去完了系。「ビーン」じゃないと知っていましたか?), breeches(あまり使われない単語)
  • ei=~feit (counterfeit:偽造品、forfeit:没収、など)
  • ui=build, built, guild, guilt, guitar, mannequinなど

余談ながら、itの母音の方は、英語を話し始めた頃は、なんだか発音するのが恥ずかしい感じがしたものです。洗練されていない感じというか野卑な音というか・・・(私だけ?)。日本語にない英語の母音は、なぜかこういう(日本人にとって)「発音するのが恥ずかしい感じの音」が多いのですが、何度か発音しているうちに羞恥心は消え去ります。がんばろう!

おまけ

もっとスペルと発音の関係を深く知りたい方はAmerican English Spellingという500ページ超の本がありますので、そちらをどうぞ。(非常に詳しいですが、「日本人が英語ができるようになる」という目的では超オーバースペックですのであしからず)。

 

 

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