文章編3:リンキングが聞き取れるだけでリスニング力が一気に向上する

リンキングとは単語と単語がつながって発音されること。
笑えるいい間違い、聞き間違いの投稿サイト「いいまつがい」にも、こんな英語の聞き間違いがありました。

初めての海外旅行のレストランにて。
無事にオーダーし終わると、
ウエイトレスが
「スーパーサラダ?」と。
スーパーサラダ? 
それはいただこう、と思って
「イエス!」。
その後、きょとんとした
ウエイトレスさんの表情が忘れられません。
「スープ・オア・サラダ?」でした。恥。

これは、「soupとor」がリンキングしてsuperと聞こえてしまっているわけですが、さもありなん。というのもsoup orとsuperは日常会話では全く同じ発音だからです。こんな感じ↓

soup or salad

知らない言葉の切れ目を探知するのは難しいことです。(母国語でも「言葉の切れ目を聞き取る」のは実は高度な機能だったりします。)

英語のリスニングに慣れないうちは、「ペラペラペラ」と何もかもつながって聞こえてしまいがちです。しかし、多くの会話は簡単な単語がほとんど。上の例でも、「soup」「or」という超絶簡単な2つの単語が別れて聞こえさえすればよいわけです。ということで、単語が別れて聞こえさえすればそれだけで理解レベルが格段にあがります。

以下、「どんな風にリンキングするのか」を4種類にわけて説明しますので、これを理解して「単語分解能」を高めましょう。

リンキング1:子音で終わる単語に母音で始まる単語が続く

王道リンキング、です。例えばこの文章。 

Can I take it out?

 誰でも知っている単語ばかりの短い文章ですが、意外に聞き取りは難しいはず。CanとIがリンキングし、その後のtake-it-outは3つともリンキングして「キャナイテイケッタウ」という感じになります。英語の単語はほとんどが子音で終わるので、このパターンのリンキングは超頻出します。

リンキング2:母音で終わる単語に母音で始まる単語が続く

ちょっと意外かもしれませんが、母音ー母音と続く場合は間にWかYの音が挿入されがちです。

単語をまたがるリンキングに限らず、1つの単語の中に母音が続く場合でも「W/Y挿入」は起こります。

  • 例えばNaomi CampbellのNaomiはナオミではなくナヨミです。(同様に、日本人のNaokiさんは、英語圏ではナヨキと呼ばれます。)
  • カタカナ界で時々論争になる、ホテルのスィートルームと甘いもののスゥイートも、実は英語での発音は全く同じ。ホテルのスィートはsuiteというスペルですが、uとiという母音のつながりなので、間にW音が入り、sweetと同じ発音になるからです。

W/Yが挿入される例を聞いてみましょう。

He always does.

Heとalwaysの間にYの音が入って、ヒーヨーウェイズという感じに聞こえると思います。かなり微妙ですがよく聞いてみてください。

(ただし、こうしたW/Y音は必ず入るわけではなく、滑舌の良いニュースキャスター口調では入りません。)

ちなみに、Wが入るかYが入るかは、続く2つの母音のうちの最初の音で決まります。母音編で説明したIPAチャートの左側の母音の後似はYが、右側の母音の後にはWが入ります。

Ipa_chart_base

(実は日本語でもW/Y音の挿入は微妙に起こっていて、例えば「井荻(いおぎ)」という地名が、かすかにYがはいって「いよぎ」に近い発音をされたりします。)

リンキング3:子音で終わる単語に、同じ、または似た子音で始まる単語が続く

同一または類似の子音がつながるときは、2つの子音を発音する時間で1回だけ発音されます。同じ子音がつながる例は

set top

 「セットトップ」のように「t」が2回発音されないのがわかると思います。

 

「似たような子音」とはSとZ、FとVなどですが、これも同様です。例えば・・・

I have finished

haveがV音で終わり、finishがF音で始まるのでリンキングして「2回の時間で1回」になっています。

リンキング4:in on and orが続く

一番ハードなリンキング。これが常に軽く聞こえたらスバラシイ。冒頭の「supe or salad」もこの1つです。なぜハードかというと

  • in, on, and, orは母音で始まるので子音で終わる単語とリンキング
  • 短いので一瞬しか発音されない
  • 頻出
  • in, on, andは3つとも同じ発音になることが多い(前後の文脈でどれか判断するしかない)

in, on, andは、よほどそれを強調する必要があるとき以外はシュワ+Nという発音になります。

しかも、inとonは2つ続けて登場することもよくあります。例えば、

Come on in!

Come onにinがついて、「中へどうぞ/入っておいで」。

He dropped in on us.

drop inで「立ち寄る」なので「彼が我々のところに立ち寄った」。(こちらのinはクリアにinと発音されています)。

andの例はこんな感じ。

I use butter and sugar.

よく英語で andのかわりに’nと書かれていることがありますが、それは「シュワ+N」と発音されるから。安くて美味しいバーガー屋でクリスチャンなIn-N-Out Burgerも、in and outで、入ったらすぐ出る=速い、というニュアンス。

 

以上、4つのリンキングを説明しましたが、例としてあげた文章は、いずれも非常に簡単な単語だけでできている文章なのに聞き取りが高度なものをピックアップしました。「読めば簡単だが聞いたらわからない」文章の典型だと思います。「新しい単語」「より難しい文法」を学ぶより、こうした「読んでわかる英語」をきちんと聞き取れるようにするのが英語力向上には欠かせません。

 

+++

Listen-ITの母音・子音の聞き分け、文章の聞き取りでリスニング力を集中トレーニング。リンキングは文章聞き分けのレッスン4〜7です。↓

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